はじめに
「青空文庫ビューワ for iPhone」は、青空文庫の素晴らしい作品をiPhoneで閲覧できるビューワです。
青空文庫とは、著作権の消滅した作品や、「自由に読んでもらってかまわない」とされている作品を公開しているインターネット電子図書館です。
日本では、芥川龍之介や夏目漱石、島崎藤村、菊池寛、折口信夫、坂口安吾、福沢諭吉、竹久夢二、正岡子規、宮沢賢治といった数々の文豪達の素晴らしい作品群がすでに著作権保護期間を経過した作品であり、それらの作品は自由に読むことができるのです。
今回、「青空文庫ビューワ for iPhone」を作るにあたり、
◎iPhoneで心地よく読めること
◎閲覧機能を中心として、iPhoneの操作感を活かすこと
を心がけました。まだまだ機能不十分ではありますが、一通りの操作が行える状態になったため、公開したいと思います。アクセスは、「コチラ」からどうぞ。
カンタンな操作の流れ
作品の閲覧は、現時点では作家名からの絞込みのみとなっています。
操作の流れは、
↓ (1)インデックスで作家名のよみがなを選択し、
↓ (2)その作家の書き遺した作品の中から選ぶことで、
↓ 閲覧ができます。カンタンですね。
また、タッチでの自然なページめくりや、ドラッグによる高速スクロール、文書末へのジャンプなど、iPhoneでの閲覧に特化したつくりとなっています。
インデックスなどに戻るときは、指2本で画面をタップすることで↓メニューが出ます。
さらに、ブックマークした作品へのショートカットや、著名作家へのショートカットも設けていますので、素早く作品にたどり着けるかと思います。作品の途中でブックマークすれば、ブックマークから読み込んだときにその位置を再現します。
ぜひ、数々の素晴らしい作品に触れて頂きたいと思います。
機能説明
1)インデックス(作家名あかさたな索引)
- 作家名の索引が表示されています。
- 読みたい作家名を、苗字のよみがな(あかさたな)を指定して絞り込みます。→2)作家一覧へ
- 著名な作家、作品数の多い作家についてはショートカットがあります。作家名をクリックすることで、3)の作品リストに直接飛ぶことができます。
- 後述するブックマークを行った場合はブックマークが表示されます。ブックマークの作品名を押せば、4)作品表示画面に、また作家名を押せば、3)作家の作品リストに。それぞれ飛ぶことができます。
- ※外国の作家は、ラストネーム(ファミリーネーム)で索引されています。例えばエドガー・アラン・ポーの場合は、「ポー」となり、「は行」に入っています。
2)作家一覧
- インデックスで選択したよみがなの作家リストが表示されます。「あ行」を選べば、あ~おで始まる作家が一覧されています。
- 作家別に、青空文庫に登録され公開されている文書数が表示されています。
- 一覧から作家を選ぶと、その作家の作品リストに移ります。→3)作品リストへ
- 「Back」を押すことでインデックスに戻ります。
- ※青空文庫に登録されていても、公開文書数が0本の場合は、リストに表示されません。
3)作品リスト
- 作家一覧で選択した作家の作品リストが表示されます。
- 1ページ目にはその作家の概略としてWikiPediaの内容が表示されます。また概略内に別の公開作家がいる場合、作家作品リストへリンクを設置してあります。同時代の作家の交友関係などを意識して読むと、さらに深い世界を知ることができるかも知れません。
- 読みたい作品を選ぶと、作品が表示されます。→4)作品表示画面へ
- 「Back」を押すことで作家一覧に、また「Top」を押すことでインデックスに戻ります。
- ※一部の文書について、青空文庫において「xhtml形式」で公開されていないものがあり、2)の作家一覧で「1本」と表示されていても、こちらでは「公開文書が見あたりませんでした」と表示される場合があります。
4)作品表示画面
- 選択した作品が表示されています。
- フリック(画面を軽く縦横にはじく)で文書をスクロールすることができます。
- その他、下記の操作機能があります。 ※この操作は、2)作家一覧や3)作品リストでも同様に行えます。
- 画面を指2本でタップするとメニューが出ます。 ※画面の中央で、人差し指→中指と順番に触ると出しやすいでしょう。
その他の機能説明や制限など
- 【Webアプリケーション】
- 青空文庫ビューワ for iPhoneは、ブラウザ上で動作するWebアプリケーションです。またUIの実現にはJavaScriptやCSS等の機能を利用しています。
- ブラウザ(Safari、およびHTML5、CSS3)の制限により実現できない機能や、Safari(Webkitエンジン)の動作状況上、ムリをして実装しているUIもあります。
- その結果、閲覧中に動作が不安定になったり、操作不能に陥る可能性もあります。その場合は、Safariをホームボタン長押しで終了し再起動して頂くか、iPhoneの電源を再起動することで安定する場合もあります。
- 【閲覧できる作品】
- 青空文庫にて、「公開中」で、かつxhtml形式でインターネット公開されている作品。
- 一部、非常に大きな作品などを閲覧した場合にSafariの動作が不安定になる場合があります。
- 特に、小栗虫太郎「黒死館殺人事件」1MB、海野十三「火星兵団」670KB、夏目漱石「こころ」600KB、夏目漱石「道草」560KB、三遊亭圓朝「敵討札所の霊験」560KB、夢野久作「暗黒公使」480KB、泉鏡花「婦系図」460KB、夏目漱石「三四郎」450KB、ロマン・ローラン「ジャン・クリストフ:第八巻 女友達」400KB、島崎藤村「家(下巻)」340KB、正岡子規「墨汁一滴」310KB、夢野久作「少女地獄」270KB、ルイザ・メイ・オルコット「若草物語」270KB、ロマン・ローラン「ジャン・クリストフ:第六巻 アントアネット」240KB、ヘンリック・イブセン「人形の家」230KB、福沢諭吉「学問のすすめ」230KB、愛知敬一「ファラデーの伝」230KB、海野十三「超人間X号」200KB、織田作之助「わが町」200KBあたりが危ないラインです。
- iPhoneの状態にもよりますが、サイズがこれ前後になるとJavaScriptの実行ができなくなるため操作がデフォルトのSafari仕様になったり、読み込みに失敗して固まることが多くなります。
- ※なお、青空文庫公開サーバへの負荷を下げるため、サーバ内にキャッシュ保存をしており、おおむね月一回の頻度で青空文庫サーバへの問い合わせを行います。
- 【ブックマーク】
- 作品閲覧中に、オプションメニュー「+ブックマークする」を行うことで登録されます。作品の途中でブックマークすれば、再度ブックマークを開いたときに、その位置から表示を開始します。
- ブックマークは、iPhoneのブラウザSafariに実装されている「HTML5 Client-side Database Storage」を利用します。
- ブックマーク数は無制限ですが、iPhoneのSafariでのClient-side Database Storageサイズの上限である5MBまでとなります。
- ブックマークの削除は、1)インデックス画面で削除したいブックマークをフリック(横に素早くスライド)すると確認画面が出ます。また、iPhoneの[設定メニュー][Safari][Databases]の画面で[編集]を押し、「bookmarkDB」と書かれているデータベースを削除することで一括して削除できます。
- 【作品一覧】
- 作品一覧には、一部他サービスを利用して情報取得を行っています。
- 作品一覧の表示情報は、「Yahoo!検索Webサービス」を利用しています。また、WikiPediaの概説については「Wikipedia API」を利用しています。有用なAPIを公開して頂いていることに対し、感謝いたします。
- これらのサービスが停止した場合には閲覧ができなくなります。その場合にも、ブックマークしている作品については閲覧が可能です。できるだけブックマークしてから閲覧するようにしてください。
- また、大前提として青空文庫で公開されている作品、および作家リストを利用しています。
改版履歴
- 2008年9月12日:夏目漱石の「吾輩は猫である」など、昔に登録されたためにhtml(CHARSET=x-sjis)形式ファイルの場合に、利用していたライブラリが解析ミスでエラーを起こしていた不具合を修正しました。ただ、「吾輩は猫である」自体が1.2MBあり、ローディング中にSafari自体が落ちてしまうようです。
- 2008年9月13日:同じく夏目漱石などでstylesheetなどの無効なファイルが出ていたのを一部だけ修正しました。また、トップページのブックマーク部分でのドラッグが無効になっていたのを修正しました。※Yahoo!検索が思い通りに動いてくれません。作品一覧画面のYahoo!検索Webサービスを利用している部分については、現在独自構築をする方向で調査中です。
- 2008年9月15日:閲覧画面で、インジケータ表示を追加しました。※iPhoneのtouchstart/touchmoveの判定が甘く、表示したままずれることがあります。touchstartのままmoveイベントが動くのはなぜ。。
- 2008年11月2日:青空文庫のシステム設定変更により、当サービスサーバからのアクセス時にリダイレクトが発生するようになった。そのため、閲覧障害を起こしてしまっていたため一時サービス停止。
- 2008年12月1日深夜:試験再開
- 10月末頃から青空文庫様(www.aozora.gr.jp)の方で行われていたリダイレクト処理は、「User-Agent未指定の場合に当該処理を行っているとの情報」を頂き、修正したところ復旧を確認しております。
- 上記情報は、「青空文庫ビューワ SkyBook」の作者であるtakayama様よりご指摘いただきました。深く御礼を申し上げます。
今後の機能拡張について
今後の開発項目として、下記を予定しております。
【ランドスケープモード】:横画面モードです。CSS定義が手間なのと、せっかく横画面にするからにはUIを変更したいために保留にしています。現状、とりあえず横画面でも見ることは可能ですが、UIの一部が無効になっています。
【検索機能】:ワード検索、作家名検索を追加する予定です。またせっかく電子ファイルにて公開されていますので、語句に注目した関係性や特徴抽出などを行い活用したいと考えています。
【ルビOn/Off】:現在、ルビはすべて表示しています。指定することで非表示にする機能を考えています。
【とりおき機能】:iPhone内にお気に入りの作品ファイルを保存し、電波の通じない所でも閲覧可能にしたいと考えています。
【人気度反映機能】:現在インデックスの著名作家リストは固定ですが、人気等を反映したものに変えたいと考えています。
【その他】:縦書き、ルビ振り、作品閲覧画面でのワード検索なども優先順位は低いですが考えています。
青空文庫について
- 今回、開発を行いながら多数の作品を見ていたのですが、これほど素晴らしい文書を広く公開して頂いている「青空文庫」と、1997年の春より青空文庫を構想し世話人を務めておられる富田倫生氏ほか(設立)呼びかけ人の方々、および入力、校正を行って頂いているボランティアの皆様には、感謝の言葉もありません。また活動に賛同し、苦しい台所事情を助けてこられたスポンサード企業の支援も忘れてはいけないと思います。
- あらためて文学作品の素晴らしさに感じ入ると共に、願わくば、この素晴らしい文化遺産をできるかぎり多くの人々で共有することにより、先人の活動や歴史を振り返り、もって私たちの生き方や考え方、未来を少しでも変化させることができれば、これほど素晴らしいことはないでしょう。
- 青空文庫は、ボランティアの方々の手により支えられています。
- 青空文庫では、元となった書籍から”入力”を行い、”校正”し、”ファイル作成”等を行う「青空工作員」を募集しています。
- 青空文庫の活動に興味を持たれた方は、ぜひ青空文庫内の「工作員を志願される皆さんへ」をお読みください。
サービスについて
- 「青空文庫ビューワ for iPhone」は、Webサービスであり、無料で利用することが可能です。
- 当サイトは、iPhone 3Gでのみ閲覧確認および動作確認を行っております。また、完全に動作することを目指して開発していますが一部不完全な動作をすることがある可能性があります。その際はご連絡いただけますと幸いです。
- サービスは無保証です。不定期かつ予告無しにサービスが停止または終了する場合があります。また当サイトを利用したことにより発生した、いかなる損害も保証いたしかねます。また障害等が発生する恐れのある場合、閲覧制限を行うことがあります。
- 利用者の意見を取り入れ、よりよいサービスにしたいと考えています。些細なことでも構いませんのでご意見や改善要望などを、こちらのページのコメント欄、またはメールアドレス宛にお寄せください。












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