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ソフトバンクがNHKアナログ中継局を買収か

NHKが、地デジ以降に伴うアナログ放送用の全国の中継局約1000カ所をソフトバンクに売却する方向で話が進んでいるようです。利用者にも大きく関係しそうな話ですので取り上げてみましょう。

※競争入札が行われていたことを追記しました。

47NEWSによると、

地上テレビ放送の完全デジタル移行に伴い、NHKが不要になったアナログ放送用の全国の中継局約千カ所を、ソフトバンクモバイルに売却する方向で協議していることが2日、関係者の話で分かった。売却額は数億円に上る見込み。

山間地にある施設が多く、ソフトバンク側は「地方でつながりにくい」と苦情が出ていた携帯電話の基地局として利用する。また、ネットワーク整備に積極的な姿勢を示すことで、総務省が今月中の割当先決定を目指す次世代高速通信向けの携帯電話用電波の獲得競争で優位に立ちたいとの思惑があるとみられる。

ということです。記事は共同通信が配信したもので、どのメディアでもほぼ内容は同一となっています。

記事に書かれているとおり、現在中継局に使われている「場所」を買収するのが大きな目的であり、しかもアナログ電波を飛ばすために選ばれていた場所ですから人口カバー率的にも大変効率がいいことが想像できます。実際いくつかの中継所を調べて見ましたが、たいていは見晴らしのよさそうな位置であることがわかります。

その上、中継局の工事を行っていることから道も通じており、地盤工事も終わり、電気も引かれており、雨風を凌ぐ建屋もあり、何より面倒な権利関係もすべてクリアーな状態で入手できるとあれば、格安といってもいいでしょう。

ニュースでは「約1000カ所を数億円」でということですから、仮に10億円としても1ヶ所あたりたったの100万円で入手できるということになるわけです。5億円だとすればその半分の50万円です。

恐らく全国一括で、なおかつ面倒な後処理なども含めての価格でしょうし、そのまま使えるわけではなくある程度の工事が必要だとしても、1ヶ所ずつ丹念に候補地を選び地主と交渉・契約する手間や諸経費などを考えると、ざっくりですが数分の一から10分の1程度にコスト圧縮できているのではないかと思われます。

ソフトバンクとしては、この施設跡地を自社の携帯基地局整備に使用することができ、上手く使えばネットワーク強化にも使うことができるでしょう。

なお「NHK」とだけ書かれていますが、アナログ停波に伴いこのような話が出ることを見通し、予め各局と地道に交渉してきた結果であると思われ、ソフトバンクのどなたの発案かは知りませんが、相変わらず目の付け所と手回しの素早さ抜かりなさは(好き嫌いはあれ)素晴らしいといえるでしょう。ビジネスマンとしては非常に有能、超一級だというほかありません。

逆に国民としては、恐らく税金や視聴料から捻出して調達したであろう中継局の処分に際して、公開入札などを行うことでもう少し高値で売り抜け、国民にわずかでも還元する方法はなかったのかと問いたくもなるわけですが。これについては所管の総務省が国会などで追求を受ける可能性もありますね。相変わらずのやっつけ仕事感満載のお役所体質と、それを見越して抜かりなく交渉してきた民間企業の差が現れた気がします。

追記:

別ソースによれば、

関係者によると、NHKは保有する中継局3000カ所余りのうち、デジタル化で電波の届く範囲が広がるため必要なくなる約1050カ所の売却を計画。昨年12月、民放と共有している一部施設も含め、鉄塔やその敷地を競争入札にかけた。これにソフトバンクモバイル1社だけが応札。両者で詳細な条件を詰めている。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120202-898269.html

ということです。つまり、競争入札にソフトバンクしか応じなかったため、落札に至ったということであり、その点ではソフトバンクは何ら責を負う所はないということです。むしろ他企業が中継所跡地にソフトバンクほど魅力を感じなかった、または活用出来なかったということでしょう。


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