AT&TがiPhone 4の価格を発表しています。それを元に、日本での販売価格を予想してみました。
スマートフォンの料金ってわかりにくいという方も参考にしてみてください。
AT&Tとは、アメリカでiPhoneを販売している携帯電話会社です。日本ではソフトバンクモバイルやdocomoに当たる会社です。
そのAT&Tのプレスリリースによれば、新型iPhoneの料金は
DALLAS, June 7 /PRNewswire-FirstCall/ — AT&T*, the U.S. smartphone leader, today announced it will offer iPhone 4, the thinnest smartphone ever with all-new design, FaceTime video calling, Apple’s stunning new Retina display, 5 megapixel camera and HD video recording. iPhone 4 will be available for a suggested retail price of $199 for the 16GB model and $299for the 32GB model, in company retail stores and online at www.att.com/iphone, plus business channels, beginning June 24. Customers can preorder starting June 15.
となっています。
文章ではわかりづらいので表にすると次のようになります。
| 機種 | 新規分割 | 機種変更 | 一括 |
|---|---|---|---|
| iPhone 4 16GB | $199 | $399 | $599 |
| iPhone 4 32GB | $299 | $499 | $699 |
| iPhone 3GS (8GB) | $99 | $299 | $499 |
日本だけ高いのか?
一部におおきな誤解があるようですが、ジョブズがイベントで発表した199ドル、299ドルというのはこの2年縛りの新規分割プランの場合の本体価格に相当する支払い金額です。今までのiPhone 3G/3GSもそうでしたし、今回もまったく同様です。
注意すべき点は、ジョブズはAT&Tでの本体の実質負担金額を発表しているのであって、本体小売価格を発表しているのではないのです。
つまり、2年間の契約を行うことによりキャリアから通信料などで割引が行われ、結果として本体価格に相当する支払額が16GBモデルで199ドル、32GBモデルでは299ドルになるということです。
日本ではソフトバンクが表示している実質負担金額がこれに当たります。ソフトバンクの場合、2年間の契約を行うことにより”月月割”として毎月2千円程度の通信料からの割引(24ヶ月で計48,000円程度)が行われ続けることにより、実質的な本体価格に相当する支払い金額がジョブズがイベントで発表した価格になるということです。
常識的に考えてこれだけの機能を持つ機械が199ドル(2万円前後)というようなことはありえませんし、日本だけ高いということでは決してありません。むしろ先に発売されたiPadの場合、本体価格は世界でも一番安い部類に入る価格提示を行っていました(3G通信料金を含めた総額は別の話です)。
※では携帯契約なしの純粋な本体価格(つまりはSIMロックフリーな本体だけの販売価格)はいくらなのかということですが、これはAppleが提示していない現段階ではまったくの想像でしかないのですが、一番右の列の599ドル、または699ドルに200ドル程度を足した金額、つまりは799ドルまたは899ドル、日本円にして8万円~9万円前後ということになるのではないかと思われます。ただし日本では販売される見込みはないと思われます。また個人輸入するとすれば諸経費が掛かってきますし、当然ながらリスクテイクも必要になるでしょう。
日本での本体販売価格は?
このAT&Tの価格を参考に、試しに1ドル100円として日本円にすると次のような価格になります。
1ドル100円にしたのは理由がありまして、まず企業間の国際取引のため随時変動する為替レートが1台1台に適用されるわけがないのと、Apple社が日本で販売する際に基準となる為替レート(一般にアップルレートと俗称されているもの)を参考にしています。
| 機種 | 新規分割 | 機種変更 | 一括 |
|---|---|---|---|
| iPhone 4 16GB | ¥19,900 | ¥39,900 | ¥59,900 |
| iPhone 4 32GB | ¥29,900 | ¥49,900 | ¥69,900 |
| iPhone 3GS (8GB) | ¥9,900 | ¥29,900 | ¥49,900 |
iPadの価格がかなり思い切った価格であったことを考えると、もしかするとこれを切ってくることも考えられるのではないでしょうか(1ドル90円計算くらい?)。もちろん、これ以外にも携帯電話として使うためのホワイトプランやパケット定額料金などの通信料金が別途毎月発生します。
ちなみに、iPhone 3GSの場合にはソフトバンクモバイルは「iPhone for everybody キャンペーン」を実施していたため、キャンペーン適用時の16GBモデルの分割時本体相当部分の支払い金額は1万1520円、一括時には5万7600円となっていました。
※こうして分割と一括を分けて書くと間違いなく誤解されると思いますが、上表内の価格は割引額を相殺した後の本体に相当する部分への支払価格であり、実際には本体価格分を一括で支払っても分割で支払ってもソフトバンクに対する支払い総額に変わりはありません。では上表内の差額はどういう意味なのかというと、それは本体価格とは別に支払う「通信料部分」で差し引きするわけです。ソフトバンクではこれを”月月割”と呼んでいます。
つまり、「iPhone本体価格+ソフトバンクの通信料金を足した金額の合計」は、一括であろうが分割であろうが同じになるということです。この本体料金と通信料金を混ぜている点、一括より分割の方が安くなっている点がわかりにくくしている原因ですが、ソフトバンクにしても短期間で契約解除されるリスクがある以上、最初から総額ベースで割り引くのは危険であり、ある程度の期間に分散して割引を行うという防衛手段をとらざるをえないのでしょう。
ただ、一部家電量販店などでは本体の一括払い分をポイントとして認める場合があることや、月々の実質支払い金額に割安感がでることから一括払いを選択する方もいるということになります。
もちろん、実際にソフトバンクが販売する場合に関係してくるのはレート設定だけではなく、例えばその差額分を前回と同様のキャンペーン形式で還元する可能性もありますので、上記の価格はあくまで例として試算したものに過ぎません。ご注意ください。
こうして計算した金額がiPhone 4を使うための料金になります。
結局いくら払うの?
「やっぱりわかりづらい。結局2年間で一切合切込み込みでどれくらい払うの?」ということを簡単に言えば、32GBモデルで本体分割の場合、24ヶ月で支払う総額(iPhone本体価格+通信通話料金)はだいたい16~17万円前後ということになるでしょう。
それを2年近くかけて毎月7千円弱を分割払いしていくというイメージを持てば間違いないでしょう。先にでた”一括”や”分割”というのは、このうちの”本体価格に相当する部分”をいつ支払うかという違いだけなのです。
これだけ聞くと高いと感じますが、調べてみるとわかりますがiPhone以外のスマートフォンと呼ばれるものや、最新型の多機能携帯電話の場合にもだいたい同じくらいの総額を支払うことになっています。
※もちろんこれは最低金額であり、無料通話対象外の通話料金を上乗せすることになります。また、パケット通信部分を変動料金にした場合には、最低金額や上限価格が上下する可能性があります。
冷静になって考えていただければ、500万画素のコンパクトデジカメがついた携帯電話機が1万円や2万円で買えるわけもありませんし、iPhoneの場合には、他の追随を許さないほど精密に調整されたマルチタッチ液晶を搭載し、ビデオ撮影可能なカメラをイン・アウトに2台搭載しています(外側はHD録画可能な裏面照射CMOSセンサーカメラ)。
さらに世界中のデベロッパーが知恵を絞って開発した実に様々なアプリが実行可能であり、他社が競いあって模倣するほど特徴的なUIを持つOSを備えており、約2年の間は単なるバグフィックスにとどまらない機能アップを含むOSアップデートなどのサービスを受けることも可能です。
※保証はされていませんが、iPhone 3Gの場合には実際2年間受けることができましたし、3年目に入る今回のiOS 4アップデートも一部機能にハードウェア上の制限はありつつも無償で受けることが可能です。
22万種類を超えるiPhoneアプリがいかに多種多様で、それらの組み合わせによって自分だけの好みにあったスマートフォンを作り上げ、また日々使いこなすという楽しみがいかに素晴らしいものかについては、改めてここで書くまでもなくこのブログで日々お伝えしていることですし、世に溢れている書籍でも知ることができるでしょう。
これに対する対価だと思って支払えるかどうか、自分で使いこなせるかどうかということになるでしょう。
来週15日には日本国内でも「iPhone 4」の予約が始まりますので、恐らく早ければ今週中にもソフトバンクから国内での販売価格や通信料金プランなどが発表になると思われます。十分に検討した上で購入するようにしてください。

”iPhone本体価格+ソフトバンクの通信料金を足した金額の合計は、一括であろうが分割であろうが同じ”とありますが、月月割の分、分割の方が総額が安くなると思いますがいかがでしょう。
モデル化して、本体価格を48、通信料金を5、24回の分割は月2、月月割を1と仮定すると、一括では48+(5*24)=173ですが、分割は(2+5-1)*24=144となります。分割手数料などを考えても、分割の方が安くなります。
”iPhone本体価格+ソフトバンクの通信料金を足した金額の合計は、一括であろうが分割であろうが同じ”というのはどういうカラクリでしょうか?
nekomobileさん、こんにちは。
ソフトバンクのシミュレーターで計算すればわかりますが、たとえば3GSの32GBをバリュープログラムで購入する場合だと、新スパボ一括(本体一括)の場合\152,225、新スパボ2年払いの場合\154,625です。※ただとも適用時も2400円ほど分割が高くなります。また標準プライスでも同じようなものです。
訳がわからないと思いますが、一括で買おうが分割で買おうが新スパボ対象となるので月月割の対象となり毎月の通話料支払いから減額されます。
結果として、”iPhone本体価格+ソフトバンクの通信料金を足した金額の合計は差がないということです。
なるほど。月月割は分割ではなく、新スーパーボーナスに対して付くんですね。ありがとうございました。