これはすごいですね。
現状の日本では、標準のiBooksアプリを超えていると言っていいでしょう。
ビデオがよくできています。操作感などが非常にわかりやすいですね。
ページめくりの感覚などはすでにiPhoneなどでもおなじみになりましたが、指に吸い付くような感覚は、iPadのサイズをも合わせることにより、まるで本を読んでいるのと同じ感覚を味わえるのではないかと思います。
もちろん縦横・拡大表示も自由、文庫本のように見開き表示も可能、上の画面でめくり掛けの次のページの文字も表示されていることにも注意してください。こういった実に細やかな作り込みが、単に機能的に読めるのではなく、作品の世界に浸れるまでの自然な読み心地を提供しているのだと思います。
※当初書き漏れましたが、裏面の透かしも再現されています。ビデオの50秒過ぎから確認できますのでこちらも注意深く御覧下さい。
もちろんしおりなど基本機能も充実しています。索引や本文検索機能も備えていますので、単に読むだけではなく歴史的名作を文献として活用する際にも役に立つでしょう。
またアプリには230冊もの電子書籍を同梱し、アプリ購入直後から漱石や芥川などをはじめとするたくさんの作品に触れることができます。一覧はこちら。当然8,000冊を超える日本の著作権切れ名作を集めた青空文庫にもダイレクトアクセスでダウンロードし、自由に読むことができます。
もちろん、PDFやZIPにも対応していますので、自作の文書を閲覧することも自由です。
カスタマイズ機能も充実しており、文書を表示しながら余白やフォント設定を変更することも可能です。フォントは明朝・ゴシックの標準とボールドの計4種類から選択が可能ですから、文書にあった雰囲気を味わうことが出来ます。
さらにビューワとして優れているだけではなく、読書をしていてふと気になった単語などをタッチしてそのままWikipediaやGoogle、Yahoo!辞書などで検索できるばかりでなく、アプリ大辞林などとの連携機能をもっているため、お気に入りのアプリで気になった単語を調べることが出来ます。
日本のAppStoreでも、5月28日のiPad発売と同時にiBooksアプリが提供されることがアナウンスされていますが、アメリカでのiBookstoreの充実ぶりからすると寂しいスタートとなる模様です。
しかし、日本には富田氏らによりはじめられた青空文庫という素晴らしいプロジェクトがあり、それを外部所蔵書庫として、単にダウンロード出来るだけではなくスムーズに誰にでも利用できる形で提供することにより、現状ではiBookstoreを遥かに超える価値を生み出していると言えます。
青空文庫とは、著作権の消滅した作品や、「自由に読んでもらってかまわない」とされている作品を公開しているインターネット電子図書館です。当サイトでも、iPhone/iPod touchに最適化した青空文庫閲覧サイトを公開しています。
日本では、芥川龍之介や夏目漱石、島崎藤村、菊池寛、折口信夫、坂口安吾、福沢諭吉、竹久夢二、正岡子規、宮沢賢治といった数々の文豪達の素晴らしい作品群がすでに著作権保護期間を経過した作品であり、それらの作品は自由に読むことができるのです。
青空文庫プロジェクトは、そういった著作権切れの作品をひろく世に広めるべく、富田倫生氏ほか(設立)呼びかけ人の方々により1997年の春より開始され、その後数多くのボランティアによる入力・校正が行われた結果、現在8,000冊を超える書籍が集積されています。
- 青空文庫は、ボランティアの方々の手により支えられています。
- 青空文庫では、元となった書籍から”入力”を行い、”校正”し、”ファイル作成”等を行う「青空工作員」を募集しています。
- 青空文庫の活動に興味を持たれた方は、ぜひ青空文庫内の「工作員を志願される皆さんへ」をお読みください。
今回、電子ブックリーダーとしても優れた操作性や機能を提供するiPadと、そのiPadを生かしきるアプリが登場したことにより、青空文庫の新しい活用の姿が開かれたのではないかと考えます。
i文庫HDは、AppStoreで600円です。




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