
先日UI構築過程のビデオを公開していたtap tap tapの単位変換アプリ「Convert」が、発売開始から1ヶ月間のセールスを公開しています。
それによれば、99セント(115円)で販売されている「Convert」は、149,314本のセールスを記録し、売上高は$147,820、Apple社のマージンを除いたtap tap tapの収益$102,949(約1030万円)であったということです。
非別の売上本数も公表しています。

これを見ると、発売後は静かにスタートした本数が、8月25日を境にほぼ倍増した後、静かに本数を減らしていることが分かります。
ただし、9月12日時点でも1日2000本以上のセールスを記録しており、順調に売れ続けているようです。
単位変換アプリとしては、むしろ後発として登場した「Convert」がなぜこれほどまでに売れているのかを考えると、驚異的なUIの電子ブックリーダー「classics」でアッと言わせたtap tap tapの知名度もあるでしょうが、それよりもむしろきっちりとユーザービリティテストを繰り返しアプリの品質を高める努力を怠らなかった点が重要ではないかと思えます。
iPhone界隈においては、相変わらず「AppStoreがペイするのかしないのか?」という議論やAppStoreの機能的な不備についての議論が繰り返されているようですが、私自身は、デベロッパーが自信を持ってじっくりと取り組めば成功する市場であるという思いはまったく変わりません。
単位変換アプリという機能面だけ見ればかんたんにコピーできる基本的なアプリで、なおかつ後発であることを考えるとそれだけで非常に不利なことが分かります。私自身、同社のブログで開発中であることを見守っていたのですが、なぜこのタイミングで、しかもよりによって激戦区である単位変換アプリなのかに疑問を感じていました。
しかし、愚直なほどβテストを繰り返し、1つ1つ問題点を解決しながら品質を上げた上でリリースされたアプリは各所で評判を呼びいまだに売れ続けているのです。
先日のビデオ公開が24日ですから、丁寧な製作過程を公開したことも売り上げ増に繋がっていることが分かります。
このブログではアプリのレビュー依頼というものをたびたび頂くのですが、それに向けて参考にして頂きたいということでお問い合わせ窓口ページにおいてエントリー「Erica様のAppStoreLesson:メール編」をあげています。
説明するまでもないErica様の記事に私のほうで追記したエントリーなのですが、この中でいくつか重要な点を解説しています。詳しくはエントリーを参照いただきたいのですが、項目を抜き出すと
- スクリーンショットは必須
- 動画も必須
- 差別化要素も必須
- バックストーリーも大事
となります。
上記エントリーを書いたのが今年の1月だったのですが、現時点でもこの思いに変化はありません。
アプリ購入者の立場に立てば、これらの項目を重視しているアプリほどAppStoreでの成功率が高いと考えています。もちろん、これらのテクニック的なものを吹き飛ばすほどの強烈なインパクトをもって登場し成功するアプリもあります。特にゲームにおいてはそういった説明を必要としないもののほうが多くなるでしょう。
しかし、基本的にはこういった点を重要視しているアプリはユーザーの共感を得やすいのは確かでしょう。
7万5千本を超えるアプリが登録され、日々のダウンロード本数が1日あたり500万本を越えるAppStoreにおいて埋没する恐怖の方が高いのは確かですが、きっちりと作ればユーザーが必ず見出すはずであると信じることが大切であると改めて感じました。



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