
MacRumorsによれば、以前ご紹介したiPhone初となるARアプリ「Nearest Tube」は、次のOSアップデートであるiPhone OS 3.1リリース以降にAppStoreへのリリースが許可されるということです。
L.A.タイムズのレポートによれば、Appleは、Nearest Tubeの開発元であるAcrossair社に対して、iPhone OS 3.1リリース後に承認されるだろうと伝えたということです。Acrossair社では、Nearest Tubeはすでに3.0にも対応しており、9月前半にもリリースできるのではないかと見ているということです。
また、「Nearest Tube」はロンドンの地下鉄検索アプリなのですが、そのニューヨークバージョン「Nearest Subway」が用意されていることも同時に明らかにされています。
ここで3.1以降に許可される非公開APIというのが、恐らく、カメラからの画像に対してのリアルタイムな情報の重ねあわせだと思われます。
この非公開APIを利用することで一気に様々なアプリの可能性が広まるのですが、今回3.1で許可されるという情報は、デベロッパーにとっても非常に歓迎されるものではないかと考えます。
デバイス利用で広がるiPhoneアプリの可能性
今回のカメラ画像への重ね合わせもそうなのですが、iPhoneアプリの可能性は新たに付加されるデバイス(とAPI開放)によりどんどん広がっていきます。その広がりは、単にデバイスの機能を直裁にアピールするだけに留まらず、様々なデベロッパーの自由な発想によりあらゆるジャンルのアプリケーションの操作性に対して体感的にサポートするものとして各アプリに取り入れられていきます。
たとえば、上記「Nearest Tube」でも、「平面表示のマップに情報を重ね合わせるのと何が違うのか?」と感じる向きもあるでしょう。現に、グーグルマップでも随分前からマップ画像にWikipedia情報やユーザー投稿写真を重ねて表示する機能がついています。
しかし迷子になった方ならわかるように、実際の周辺の画像に情報を重ね合わせて案内されることでどの方角に進めばよいのか?ということが非常にわかりやすく感じられます。この画像に重ねあわせるという作業により、初めて複雑で膨大な情報が実際の生活の場面で利用可能になるのです。駅の位置情報をカメラ画像にあわせてダイナミックに案内すれば、初めての土地でも適確に駅の方角へたどり着くことが出来るでしょう。
これはARという技術の素晴らしさとは関係なく、利用者に近い立場で情報を扱いやすくしている典型ではないでしょうか。搭載技術の素晴らしさをスペックだけで声高に叫ばれても、実際の利用者の心には響きません。そうではなく、利用者の実際の利用シーンを想定して、それに必要な技術を有効に細やかに合わせていく作業が重要だと思います。
電子コンパスの応用例
iPhone 3GSで追加された電子コンパスも利用方法が重要視されるものの一つだと考えます。
iPhone 3GSで搭載された3軸センサーの電子コンパス機能は一部の方にとってはその利用方法が想像できなかったりするようなのですが、上で取り上げたARアプリのダイナミックな方角情報入力に用いる方法の他にも、以前「電子コンパスによって加速するゲーム体験」で取り上げたように、すでにゲームにおいても利用され始めています。
実際に映像を見ればその迫力がわかるでしょう。
このゲームでは、視点の上下移動を傾きセンサーで、また視点の左右移動を電子コンパスからの情報を元に行っています。今までの加速度センサーだけを使ったゲームとはまったく違う操作感覚を得ることが出来るでしょう。
恐らく、今後の携帯デバイス上の3Dゲームにおいてはこの方式がかなりメジャーになっていくのではないかと想像されます。
なお、映像のゲームAirCoaster 3Dは、すでに電子コンパス対応バージョンである2.6がリリースされています。
Source:Augmented Reality Apps to Arrive with iPhone 3.1 Update - Mac Rumors



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