携帯電話各社のLTEロードマップが明らかに

現在、東京ビッグサイトで開催されているワイヤレスジャパン2009において、各携帯キャリアが第3.9世代移動通信システム「LTE」のロードマップについて発表しています。

ITproによれば、NTTドコモは

携帯電話会社トップがそろい踏み、今後のロードマップを明らかに - ニュース:ITpro

現在導入している第3世代(3G)の通信規格「HSPA」を拡張するのではなく、次世代規格「LTE」を積極的に導入する。その理由は、「周波数の利用効率が良く、1ビットを送受信するのにかかるコストが確実に安い」からだという。

LTEに基づいた通信網は、2010年12月に導入する予定。既存の3Gのサービスエリアにかぶせる形で、高速通信の需要が高いエリアから順に導入を進 める。導入当初は、3GとLTEの両方が使えるデュアルモード端末を提供する計画だ。今後5年間で3000億~4000億円の投資を行い、2014年には LTEの基地局を2万局設ける。その時点で、人口カバー率50%を目指すとした。

またKDDIは

同社は、2012年12月からLTEサービスを開始する予定。

ということです。

なおソフトバンクモバイルは、松本徹三取締役副社長が登壇したようですがこの記事ではLTEについて言及がありません。そこでCNET Japanを見てみると、

「多機能になっても電話とメールは必須」–ソフトバンク、松本副社長が考える端末の絶対条件:ニュース - CNET Japan

次世代通信に関しては、HSPA+、R99/HSPAを採用するとしている。1.5GHz、2GHzともに、妥当性があれば一部LTEにアップグレードするが、松本氏は「すぐにはLTEにいかない」と慎重な姿勢を見せる。

「HSPA+は既存のR99/HSPAと後方互換性を持ち、帯域幅が10MHz程度であれば、スループットはLTEとさして変わらない。本格的なLTEの導入は技術の成熟と端末のラインアップを待つ必要があり、2012年、2013年ごろと考えられる」とし、「それ以上に重要なのはカバレッジとキャパシティ」と続ける。

ということです。

以前「AT&Tの長期計画と一致する今後のiPhone」というエントリーでAT&Tの通信網整備計画とあわせてAppleのiPhoneが展開される可能性もあるという内容をご紹介しました。

AT&Tは、その後「2010年にLTEの試験運用を行い、商用サービスを2011年に開始する計画」だと発表しています。ソフトバンクモバイルがAppleとの関係性をそれほど簡単にあきらめるとは思えませんので、もしかするとiPhoneのLTE対応は結構先になる予定であるということかも知れません。

もちろん、AppleもLTE「だけ」に対応したデバイスを出すとは到底思えませんので、もしソフトバンクモバイルが現時点でモバイルデバイス上でHSPA+とLTEとの間に有意な差異を認められないことがある程度わかっているとすれば、急いで対応を行わない理由が見えてくるのかも知れません。

※念のためにお断りをしておきますが、上記エントリー内容はあくまで各社の将来計画を元に推測した内容であり、確証はありません。私自身は「docomoからiPhoneが出ない理由」で書いた通り、どこのキャリアから販売されるのかについては、(利用できることは前提として)電波がすべてを左右する問題ではないと考えています。現に、AT&Tにおける3G受信状況はいまだに日本ほどクリアな状況ではないようです。


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