少し失望感が漂ってきたiPhoneプラットフォームにおけるAR(拡張現実感)実現に向けての最近の動きでしたが、まったく別のアプローチを行っている方がいました。
画像認識(SREngine:Scene Recognition Engine シーン認識エンジン)を基点とし、さらにそのシーン情報に対してタグを利用したFaLLenというシステムを公開し、ダウンロード稼動も行っている状態です。
FaLLenのデモビデオがありますのでそれを見てみましょう。
ビデオを見るとお分かりのように、GPSやWi-Fiスポットに基づく位置情報ではなく、あくまで画像認識を行ったうえで特徴点を抽出し、過去に登録された情報と付き合わせることで”シーン”風景や景色を認識しているのです。
※もちろん、サイトにも書かれているように今後GPSやWi-Fi情報と結合させることも可能でしょう。そうなれば、位置情報+SREngineのシーン認識により、当初我々が思い描いていたARが実現するのではないかと思えてきます。
しかも驚くべきことに、このFaLLenとエンジン部分SREngineは、個人デベロッパーの金村さんがお一人で開発されているようで、しかも昨日2月26日に日経主催のARカンファレンスで個人ARプロジェクトとして発表をされていた模様です。
Sein blog: 【拡張現実AR】SREngine for iPhoneプロトタイプの動画
ITProのカンファレンス案内ページ:世界初開催!AR(拡張現実)ビジネスの最前線:ITpro
ITProのカンファレンス開催後の記事:[ITproカンファレンス:拡張現実]カメラだけでARを実現する「SREngine」,クリエータがiPhone版をデモ:ITpro
現在金村さんは、SREngineをiPhoneに移植作業中とのことで、その「SREngine for iPhone」のプロトタイプ動画も公開されています。
何しろリアルタイムに画像認識を行っており、かつプロトタイプということで認識に時間がかかっている状態ですが、シーンを認識した上で、そのシーンにタグ付けされた情報の表示に成功している様子が写っています。
もちろん、一般の利用者が利便性を享受できるようになるまでには、まだいくつもの段階を経る必要がありそうです。しかし、ARを実現するためにはやはり画像認識がキーになることを考えると、この金村さんのアプローチは一番確実に見えるのです。
※iPhoneSDKでは、入力情報に対して何らかの解析作業を行うコーディングが禁じられていると聞きます。画像認識は解析の積み重ねですから、現在の状態では審査が降りないでしょう。しかし、これも動かしようによってはAppleの承認を得ることも不可能ではないと、勝手に考えています。
もう少しでつかめそうなんだけども、あと一歩がなかなか進めないもどかしい空気感が現在のARには漂っています。しかし、このSREngine for iPhoneを見て、まだ希望はもてると感じています。
しかも日本から発信しようとする動きがあることに、こころからエールを送りたいと思います。

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