恐ろしい数字が発表されています。
JEITA(電子情報技術産業協会)によると、2008年10月の移動電話国際出荷台数実績(いわゆる、ケータイとPHSの出荷台数)は、108万台であったということです。
これは、JEITAが月別に発表している2003年以来では過去最低、最低どころか過去200万台を割り込んだことは一度もなかったのです。
前月までの過去最低は「JEITAの移動電話国内出荷統計が出ています」でも書いた2008年8月の208万台だったのです。
その後、9月も記録的な230万台に留まり、さらに今月はギリギリ100万台を守ったというところが実情です。
もちろん、秋冬モデル発売までの谷間と言う見方も出来るでしょう。
しかし、各種ランキングを見ている方はご存知の通り、10月もそれ以降の11月も首位を誇った「P906i」と「N906iμ」が、12月になっても相も変わらず上位に食い込んだままの状態です。もし、秋冬モデルが爆発的に売れているのであれば、「P906i」がランキング上位に居続ける理由が説明できません。
何より、ワンセグ搭載機の比率も同様に落ち込んでいることで、それが証明されています。
つまり、秋冬モデルの谷間だから売れ行きが鈍ったのでもなく、単にケータイが冬の時代に入ったと言うだけのことです。この後、11月12月と仮に200万台をキープしたとしても、2008年の年間出荷台数は3千万台を割り込む可能すら出てきました。
※ケータイは、キャリアトップが口をそろえるように、「景気にそれほど左右されない業界」だとされています。
Nokiaが撤退(Nokia日本市場撤退)するのも無理はありません。彼らは、四半期に1億2千万台、つまりわずか一月の間に3千万台もの出荷台数を誇ります。スマートフォンに限定したとしても1ヶ月に500万台です。そんな彼らが、1ヶ月に市場全体で100万台~200万台しか売れない市場にわざわざカスタムモデルを投入する意味がないだけのことです。
iPhone発売開始時に、あれほど「重い」「売れない」「売れるはずがない」とネガティブキャンペーンを張り、その後も「iPhone不振は想定内」などといってる場合ではなかったということです。ネガティブキャンペーンのおかげで、タッチは使いづらいという単純な刷り込みのおかげで、恐らく今後の国内スマートフォンの売れ行きが芳しくないことも容易に想像できます。
現在携帯市場は全世界的には停滞感が漂っていますが、スマートフォン市場は1.2倍程度で成長を続けています。しかし、成長を続けるスマートフォンにおいても日本市場はかつてない冷え込みを見せているのです。
過去、幾度も起こったジャパンパッシングが、携帯・スマートフォン市場でも起こることはほぼ確実でしょう。絵文字をUnicodeに組み込もうとしているGoogleに、むしろ感謝すべき状態になりつつあるのかも知れません。



Comments are closed.