AppStoreの傾向と対策

mbp&coさんのサイトで、「3つのグラフから iPhone Appsのトレンドをみる」というエントリーがありました。元記事は「Cult of Mac」ですが、このグラフは非常に意味深で、AppStoreの傾向と対策を読み取ることができそうです。少し長くなりますが順番に見ていきましょう。

まず、グラフは3種類掲載されています。

 

1番目がアプリリリースペースとなっており、7月の最初と8月が比較的多めにリリースされたほかは、全体的な逓増ペースが読み取れます。これはデベロッパーの開発体制が整ったり、Apple社側の審査体制が整ったりしたことが要因でしょうか。

特にリリース本数の上限値に注目してみると、9月までの上限数が60本前後に留まるのに対して、10月中旬以降は倍の120本、その後11月中旬には180本のリリース本数となっています。グラフが1日単位であることを考慮すれば、驚異的な伸びとリリース本数ですね。

最近、リリースされるアプリに対してレビューや紹介が追いつかなくなっていると感じていたのですが、まさにそれを証明する数値です。

もちろん無料アプリも多数含まれるのですが、それを考慮に入れたとしてもそれほど多くのデベロッパーの方々が、AppStoreとiPhoneの作り出すエコシステムにポテンシャルを感じ、開発を行っているということですね。

 

2番目のグラフがアプリカテゴリーごとの平均価格を表しています。

こちらの傾向としては、ビジネス、健康フィットネス、金融、リファレンス、教育、旅行など比較的ビジネス用とが多いと思われるカテゴリーや、必要とされる可能性が高いカテゴリーで高価格を維持できているようです。もちろん、本数が少ないために平均価格が高くなるということもあるでしょう。

逆に、本数が一番多いゲームや、エンターテイメントなどは、平均価格的に非常に苦戦している様が見て取れます。同時にソーシャルネットワークやニュースなど(恐らくは)本サイトの広告収益でまかなわれているカテゴリーについてはほとんどが無料アプリになっているために、平均価格が1ドル(115円)を割り込んでいる状態なのでしょう。

 

さらに3つ目のグラフではカテゴリーごとのリリース本数が表されています。

やはり、ゲームカテゴリーが圧倒的なリリース本数をたたき出しています。

実に23%、1/4がゲームカテゴリーという実態は、AppleがiPod touchをゲーム機として押していくつもりであるのとは別に、iPhoneというデバイスにゲームの面白さを引き立てる要素があるとデベロッパーが判断しているのではないかと想像されます。

日本であれば、携帯用のアプリでゲーム・エンターテイメントが強いだろう事も想像できるのですが、このグラフではUSストアでのカウントですから、全世界的な傾向として、ゲームが受け入れられやすい傾向であるということは評価せざるを得ないでしょう。

さらに見ていくと、エンターテイメント、ユーティリティと比較的目に付きやすいカテゴリーが並ぶ中、先ほど高価格平均で登場した教育カテゴリーが登場します。つまり、教育カテゴリーは本数が多いにも関わらず高価格平均を維持できているカテゴリーであるということですね。

 

 

これを、開発者の視点に立ってみれば、どうなるでしょうか。

やはり上で見たように、教育カテゴリーは狙い目であるということと、本数的に少ないカテゴリーに絞ると比較的トップ10入りが狙いやすいのかもしれません。

教育カテゴリーは、日本ストアを見てみてもキクタンやTOEICを謳ったアプリが目に付きます。今後もこういったアプリのリリースが続くのかそれともゲームと絡めたものへと変化していくのかが注目点でしょうか。

ただし1番目のグラフで見たように、リリース本数は今後もさらに伸びていく傾向であることは確実であり、いかにその中で注目を集めるかというところに集約されてくるという厳しい実態が浮かんできます。

 

先日の2.2アップデート(2.2 available!)により、iPhone上のAppStoreでの検索性が高まったおかげで、よりトップ10や最新リリースに注目が集まりやすくなっています。また、カテゴリートップになると「カテゴリー名」の横に当該アプリのアイコンが表示されるなどかなりのプロモーション効果が出てくることも想像できます。

また、先日発表があった「ITmediaとzoomeによるアプリ情報サイト」や「MACお宝鑑定団のBlog」などのアプリ紹介サイトに対するプロモーション活動が有効になってくるでしょう。そのためにも先ほどご紹介した(iPhoneアプリ配布手段にプロモ方式が追加)については、早く日本語ストアでも対応を行っていただきたいものです。


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2 responses to “AppStoreの傾向と対策”

  1. [...] AppStoreの傾向と対策 | iPhone 3G Wiki blog→ゲームというカテゴリは全てのiPhoneアプリ開発においてUIと user experienceのお手本になると最近思うようになってきました。全然違う物でもあります [...]

  2. mbp&coのstratosです。
    Man o’Warさん、ご紹介いただきありがとうございましたぁ。

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