先日、お伝えした「グーグルが非公開APIを利用している?」というニュースですが、グーグル自身がそれを認めているという記事です。
※コメントでのご指摘を受け、誤りを修正いたしました。
TUAWによれば、
Google: Yeah, we did use an undocumented API. So what? - The Unofficial Apple Weblog (TUAW)
On last Sunday’s talkcast, we all speculated on the situation behind Google’s voice app using undocumented API calls on the iPhone. Either Google just went and did it themselves, or they got special permission from Apple to dive into places that most developers aren’t really supposed to go. And it turns out that the former is true: Google says to CNET that, yeah, they used undocumented APIs. What are you going to do about it?
They’re not using private frameworks at all, and apparently Apple isn’t even part of the situation — Google’s engineers just jumped on some extra, undocumented features in the API. The danger here for most devs, apparently, is that if Apple changes something in the undocumented stuff, it’ll break the app. But Google seems unconcerned — they have the resources, apparently, to change things if needed.
ということで、CNETの記事を引いた上でグーグルが非公開APIを利用したことを認めたこと、プライベートライブラリのインクルードについてはやっていないということを伝えています。
記事にも書かれているように、これはあくまでグーグルが様々なアプリをiPhone向けに提供しているからこその特例であると考えられます。この政治的な判断は、個人開発者の反発を呼ぶ可能性がありますね。
当初、私自身のエントリー時点での気の迷いから、「記事でそう書かれている」という誤解を与える内容になっていました。ご指摘を受け、誤りに気づきましたので下記に修正いたしました。
この記事も、CNETの元記事も「非公開APIは利用しても良い。ただ改版されたときに使えなくなる可能性があり、その改版についていける体力があるデベロッパーのみが可能である」という内容になっています。
しかし、私自身この記事には、正直言って強い違和感を感じました。それがご指摘をうけてようやくハッキリしましたので、上記修正をすると共に、追記をいたします。
なぜなら、Appleによる制限撤廃までNDAの縛りを受け特に個人デベロッパーは一切の技術記事の公開を行ってきませんでしたし、いまだに開発者コミュニティ等を見ているとDOCコネクタへのアクセス禁止や、動画ファイルの録画など一部機能のアクセスに手を出しかねている状況が見て取れます。
また先日のファームウェア2.2になり、一部画像ファイルの扱いが変化したため、またスリープ時の音声出力が変化したために改版を余儀なくされている開発者もいます。また改版による対応は2.1以降、どのバージョンにおいても個別アプリにおいて発生していましたし、大半の(個人・法人含め)デベロッパーは何も言わずに対応してきています。
つまり、非公開APIを利用しなくとも実際にはファームウェア改版対応を求められているのが現実なのです。
「グーグルのように体力があるから」ではなく実際にはAppStoreで商売を継続する意思がある以上、またレビューにより運営されている市場である以上、既存顧客を切り捨てることはできないのです。このことは2.2がリリースされて利用者(私自身含め)が浮き足立つ中、開発者のブログなどで今後の改版への追従について懸念している姿が見て取れました。
※他市場(たとえばAndroid Market)でも食っていけるというのは(Appleの)AppStoreの否定にも繋がりますし、または広告モデル(を支配する広告ネットワークを保有するの)で食っていけるからグーグルは体力があるのだという話であれば、それはデベロッパーとしての話ではないため無意味です。
また、先のNDAの守秘義務条項の場合は”契約”だからともいえますが、非公開API利用可否判断については、それはグーグルのように体力がないからではなく、Appleの制裁を恐れているからだと思いますが、誤解でしょうか。
そういう流れから、実際にはAppleが非公開(それも、近接センサー利用という一発でわかる)API利用アプリを許可したのは、グーグルがGoogle Mobile App以外にGoogleEarthや、マップアプリの元データやストリートビューのAPI等々を公開しているグーグルだから(さらには今回のGMA自体も”音声検索”というワードでマスコミを中心に大きく取り上げられました。)こその判断であったと思うのが普通ではないでしょうか。
つまり、記事で書かれている「グーグルの体力」というのは、”開発力”やそれを支える”経済力(開発者雇用、または開発リソースを割くことが出来るという意味)”を指すのではなく、「プラットフォーム成功を左右するほどの圧倒的な影響力を持つ既存コンテンツを提供できる」という意味での体力(もちろん、イコール それだけのコンテンツをかき集められる圧倒的な経済力でもある)であると捉えています。
もちろん私個人の意見ですので、誤りのご指摘や反論などはいつも通りお待ちしております。別の意見をお持ちの方、特にデベロッパーの方々はぜひご指摘願います。



すみません、元記事もTUAWもちょっと「グーグルだから許された」と判断しているようには読めません。できればチェックしてみていただけますか?
・Googleは非公開APIを使った(≒SDKをハックした)が、プライベートライブラリを使った(≒Appleから特別な内部SDKをもらった)わけではない
・SDKの規約によれば、非公開APIを使用してはならないとなっている
・非公開APIを使用した場合、OSの更新によりアプリが動かなくなる可能性がある
・Googleに見られるように、非公開APIを使用しているアプリがある
・これはAppleがアプリのチェックをちゃんとできているのか、という疑問を再度突きつけるものである
というCNetの記事に加え、
・非公開APIが変更されたらコードを修正する必要があるが、Googleには十分な開発リソースがあるから修正の必要性については問題視していないのだろう
というTUAWでの分析がある、と思っています。
プライベートライブラリの提供を受けていたら、確かに元記事で指摘されるように他の開発者の反発は必至でしょう。ですが、今のところそれは否定されているとの報告ですね。
うしさん、ご指摘ありがとうございます。
確かにご指摘どおりです。
エントリーを書く際に、文章の構成を誤ってしまいました。