FlasherのiPhoneアプリ開発中間報告で考えたこと

fladdict様といえば、かなり前からの有名Flasherで、またFlashの世界では神扱いの中村勇吾氏の会社tha(ティーエイチエイ)に所属されています。

そのfladdict様が、自ら開発しリリースしたアプリの中間報告をしています。

それによると、

fladdict» ブログアーカイブ » 中間速報:ToyCameraがiTunesトップページ入り

■日本での売り上げ

予想より少ないです… うーんと売れてないというか、日本市場のサイズが予想より遥かに小さい感じです。

具体的な数字はここでは控えますが、多分fladdictの読者の20~30%が同時に買えば、瞬間風速1位が取れるんじゃないかという規模。

■海外での売り上げ

・ちなみに海外では微塵も売れていません(笑
・有料アプリは売り上げ的には日本の1/10です。
・海外の市場が日本の10倍と考えると、僕のアプリのリーチ率は1/100ですね…
・posemaniacs.comのランダムポーズのみ大奮闘。
・これはposemaniacsがアメリカやらカナダで大学の学習教材とかになってる為と思われ。

まぁデータ上は2ヶ月前発売で、カテゴリインデックスの遥か末端に配置されてるのを考慮すれば、結構頑張ってるのかもしれません。 fladdictブログ英語版にリリースあげたら、LiquidPicのプロモビデオを真面目に作ったりすれば、ちょっとは状況がかわるかもしれません。

■で、儲かったの?

・儲かったといえば、儲かった
・hotwiredに乗ってるような月2500万とかは、どうみても無理。
・ただ、会社員としてお給料もらいつつ、このお金をポケットに入れるのは仁義的にどうかと。

というわけで、お菓子とかゲームとか買ったりしないで、収益は全額倍プッシュで次以降のプロジェクトにつぎ込もうかと思います。馬鹿がフリーダムに使える現金もつとどうなるか?という実例がお見せできる思います。具体的な数字入りレポートは、とりあえず一ヶ月分の集計でるまでまってちょ。

ということで、とりあえず個人開発者の第一弾としてはまぁまぁ儲かったけど、それはサラリーマン(会社に所属しつつ兼業開発)の副収入としては若干高めという感触のようです。

※もちろん私個人的には、それは得るべきものであるし、そうでなければ(個人の自立としても、その個人が所属する会社組織としても、その開発者が参入する対象としてのiPhoneプラットフォームとしても)健全な発展が無いと考えています。なんども繰り返してますが、そのことが結局は利用者利益に跳ね返るからです。それはプラットフォーマー利益に…(ry

あと、「日本市場のサイズが予想より遥かに小さい感じ」で、「海外では微塵も売れていません」というのが、現状のiPhoneのアプリ市場を言い表しているように思いました。

 

 

正直Wikiとブログをやっていても、どうもiPhoneユーザーの居場所というものをつかみかねています。

恐らく、mixiや2ちゃんねるなどのコミュニティにも所属せず(発言どころか閲覧もしていない)、かといってWeb系メディアも見ていない人が、けっこう大量にいそうなイメージを抱いています。いろいろなサイトやブログを見ていると、いまだに初歩の設定でつまづいている人もちらほらと見かけますし、そのときにどこで聞けばいいのかすらわかっていないようです。

その上、アプリともなればかなりの壁になっているようで、もしかするとAppStore自体の利用率が悪いのかも知れません。いわゆる定番アプリと思われているようなものでも、ご存知でない方がけっこういらっしゃいます。これは、母艦のiTunesから閲覧すればまだ一覧性もありますが、iPhone側からだとリスト表示でも5~6個ずつしか表示しないため、おすすめ(New/What’s Hot)かトップランキングに載らないとほとんど発掘される機会もないためでしょうか。

※ファームウェア2.2でAppStoreの改修が行われるという話があるのも、こういうことが理由なのかも知れません。

 

 

推測ですが、発売当初に購入された方は、従来からiPodやMac(またはPC)を使い込んでおり、iTunesストアでコンテンツ購入してデバイスに連動するという一連の作業に慣れている方が大半だと思われます。その場合、コンテンツが楽曲(一部iPodアプリ)からiPhoneアプリに変わっただけであり、アプリ更新状況もRSSなどを柔軟に使えていることが想像できます。新着アプリに関してもiTunesストア(AppStore)に載る前から把握し、状況をチェックしている場合が多いでしょうし、直接リンクや検索などからたどり着く手段も持っていると思います。

しかし、上で書いたような9月、10月になり購入された方というのは、もしかするとそういう作業にも慣れていない方が占める率が高いのかも知れません。そのため、最悪AppStoreにすら辿りつけていないという可能性もあるのかも知れません。

※先のAppleの公表した2億ダウンロードが1,300万台のiPhoneから行われたとすれば、1台あたりの単純平均はわずか15.4回です。無料アプリがほとんどを占めるAppStoreの状況を考えると、かなり低いと思います。

発売当初に購入した方は、ダウンロード回数は無料アプリを入れると少ない方でも50回以上、多い方だと500回を超えているのではないかと想像します。ちなみに私の場合、(バージョンアップの場合も1カウントとして)370カウントを超えていました。実際、開始初月で6千万回ダウンロードを達成しているのにも関わらず、その後の販売の伸びに対して総計2億回ダウンロードというのは意外と少ないということになります。

 

つまり、先の「続編:iPhone1千万台突破の意味(今後のゲームプラットフォームとは)」で書いたように、(Appleの顧客層をもってしても)デバイス本体へのアプリ追加という壁が、予想以上に高いということを示しているのかも知れないなと考えています。既存の国産携帯を考えれば、iPhone購入時の機能群でも釣り合うような気もしますし、なによりあるTV番組での劇団ひとりの「アプリが追加できるんです。すごいです。」な発言にもそのことが現れている気がします。

さらに、日本人アプリ開発者の場合、国際化対応の壁を越えたとしても、各言語圏のニュースなどアプリ紹介に載ってこない場合、AppStoreで発見され選択される率は相当低いものになることも想像できます。

もちろんこれらの問題は、デベロッパーへの還元を考える以上はキャズムを超える必要があり、それはAppleの「AppStore」に限定された話ではなく、「Android Market」でも同様の問題は起こりえます。むしろAppStoreのように統一市場ではなく(恐らくは)キャリア間で調整が入る以上、(世界市場への浸透性という観点において)その条件はさらにきびしくなると思われます。そうなれば大手パブリッシャーまたはメディア、ひいては広告代理店の力がモノを言うようになるのではないでしょうか。

※AppStoreですら完全統一ではなく、各国Storeでの販売はデベロッパー指定に依存していますが。

 

今後、AppStoreを取り巻く環境がどう変化するのかはわかりませんが、現段階ではデベロッパー自身がある程度努力しなければならない状況であることは確かのようですし、逆に言えばiPhoneアプリを国際化対応した状態で照会でき、またはレビュー、レコメンドするような場があれば、そこを起点にさらにAppStoreやアプリ開発が発展することも望めるのではないかと考えます。


スポンサード リンク

Comments are closed.

あわせて読みたいブログパーツ

カテゴリー

過去記事

iPod管理ソフト

iTunes代替ソフト CopyTrans Manager

Load time improved by PHP Speedy Load time improved by PHP Speedy