WIREDで続いている連載の第三弾です。
前回、ラストで飯野氏が「あのー、悪いんだけどさ。忙しくて、この企画には参加できないや」と言い出した所からのお話です。
愛するiPhoneのために飯野賢治と作ったゲーム『newtonica』(3)
「どこか気に入らないことがあるなら軌道修正するから言ってくれ」と申し出ても「他の仕事が佳境でタイミングが悪すぎる」とのこと。どうにかサウンドだけは手伝ってくれるという話しに落ち着いたのだが、自分でコントロールできる範囲外のことで埒も開かず、ぼくは一気に飯野さん抜きで作るモードに気持ちを切り替えた。
ということで、結局は西氏がほぼ一人でとりしきることになったのですが、ここからがさすがに本業の方というか、痛風の痛みに耐えながらもプログラマー手配から企画から制作スケジュール調整までこなすというマルチっぷりを見せてくれます。しかも、みなさんこの仕事は本業の空き時間にこなしているということでなかなか厳しいですね。
その上、プログラマー手配にも成功し、タイミングよく飯野氏からテーマミュージックが来たりと結構トントン拍子で進むように見えますが、そうこうするうちにiPhone発売日が来てしまい、ここで6分の出来でしょうか?
まだまだ未調整で問題も多かったが、感触が分かるレベルの試作品にはなっていたので飯野さんに連絡を入れた。
このバージョンで遊んでもらって意見を聞きたかったのと、仮に鳴らしてるサンプルトラックの鳴り具合を確認してもらいたかったのと、リストアップした残りのサウンド(BGMやSE)の制作が可能かどうかの調整。それと可能な場合のスケジュールの擦り合わせをしたかったのだ。
newtonicaの試作がインストールされたiPhoneを渡すぼく。
iPhoneを受け取って、黙ってプレイする飯野さん。黙ってプレイに熱中した彼が数分後に言った。
「なんだこれ!? 自分の指が邪魔してなんにも見えないじゃん!!」
これこれ、これなんですね。
iPhoneでUI考えていろいろと試行錯誤して入ると、一番使いたい画面のど真ん中を操作に割り当てることができないことに気づくのです。私も青空文庫ビューワ作っているときにここはかなり悩んだ所で、けっきょく、画面真ん中のタッチやドラッグを捨てる代わりに、画面の端をタッチすることでスクロールさせたり、画面右端をドラッグすることで高速スクロールさせることにした経緯があります。
AppleのアプリやAppStoreのアプリをいろいろ試しても、結構今までの”マウスによるUI”を”タッチ”に置き換えただけのものが比較的多いため、ここはみなさん悩む所だと思います。
しかしここからが本職のゲームクリエイターの上での見せ所ですね。
でも続きは次号。楽しみに待てだそうです。



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